28日はトップの練習グラウンドの隣にある人工芝グラウンドで、横浜FCと東京Vのジュニアチームが練習試合を行った。横浜FCのトップ選手たちは今日、横浜市内で行われたイヤーエンドパーティ出席のため練習場からチームバスに乗り移動したのだが、うまい具合にバスの出発の前に練習試合が終了したため、ヴェルディのジュニア選手たちが数十人の集団でカズを“出待ち”。カズ(三浦知良)が姿を現すと素早いプレスで囲い込んでサイン攻めにした。中には98年の代表モデルTシャツにサインをもらっていた少年も。東京Vの子供たちにとって、今もカズは特別の存在のようだ。
さてパーティ終了後にはいつものように大人の記者たちに囲まれたカズ。今季を振り返って、「けがもあり、悔しいシーズンだった」と語った。悔しさは、試合に出られなかったこと以上に「練習から離脱してしまったこと」だという。「僕らにとっては毎日の練習が一番の仕事の場であり、いかにそれを高めてできるかが試合の結果につながる。そこでチームに協力できなかったことが一番悔しいですね」。日々の取材が原稿という結果につながるのは記者も同じ。少年の気持ちに戻って“キング”の言葉を拝聴した。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/11/29 07:00