大卒ルーキーのCB楠元秀真にとって、長崎とのホームでの前回対戦(明治安田J2第8節/2△2)は、プロ初出場し、初ゴールも決めた記念すべき試合だ。しかし彼はその試合について、「ゴールよりも2失点した印象のほうが大きい」という。「とにかくプロのスピードの速さを感じたし、特にイ・ヨンジェは強かった。僕はイ・ヨンジェを潰すことしか考えていなくて、だからその試合の印象はそれしかない(笑)。結局、イ・ヨンジェにやられて失点してしまったので」と、喜びよりも苦い思い出として残っているようだ。
現在、レギュラーCBは野上結貴とパク・テホンで固定されているが、チームは複数失点が続いている。「ディフェンスラインが悪いとか、前が悪いとかいう問題ではなくて、例えば失点して悪い雰囲気になったりしたとき、そこでだれかが引っ張っていくことが必要。ベンチからでも盛り上げたい」と、思いを語った楠元。守備陣にテコ入れも考えられるだけに、「出られたら、今度はしっかり無失点に抑えて、前回の借りを返したいですね」と意気込んだ。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/07/30 19:34