富田康仁は、いつも全体練習が終わると、コーンを並べ、自らの武器であるドリブルに磨きをかける。
以前、それについて聞いたことがある。富田が小学生のころから「ドリブルで周りと差をつけるため」に続けている日課らしい。また、試合に絡めない現状にも「必ずチャンスが来ると信じてやっている。ここで気持ちを切らしたら選手として終わり」と、当時語っていた。
そして迎えた前節・讃岐戦(2△2)で、富田は第4節以来の出場を果たす。クロスなどボールに関与するプレー以外にも、豊富な運動量を活かしたフリーランも目立った。「ハードワークがストロングポイントなので走ってかき回す」ことを意識したようだ。
試合翌日の13日、富田は富山とのトレーニングマッチにフル出場。この試合で吉川翔梧が2得点を挙げ、「今後はもっとガンガン行きたい。本当に自信になる2点だった」とアピールしたように、「サブのメンバーから主体的にやっていくことが、チームの底上げになる」(富田)。
(金沢担当 野中拓也)
2015/07/14 07:00