八角剛史(前列左)と井上翔太(前列右)が正座をして犯した過ちを反省中――という写真ではありません。FKの場面で、キッカーの足元にあるボールを見たいと思っている相手GKへの『目隠し役』をこなしているところなのです。この役目、大切だけど怖いのだろうと思って井上に聞くと、こんな答えが。
「立って人壁になるよりは怖くない。だって、あんな低いところに普通、ボールは飛んで来ない。もし飛んできたら? それは『勘弁してよ~』ってなるでしょうね」
実際に試合の中でFKを獲得したら、井上は『目隠し役』になることが多いのだが、それを免れる場合もある。
「基本は蹴りたい人が蹴っていいことになっていますが、大体は年功序列、かな。ただ、自分のプレーでFKを獲得した時は、胸を張って『蹴りたい』と言えるんです。だから、金沢戦ではファウルもらっちゃおっと」
そう、本心は「僕も蹴りたい!」なのです。
(北九州担当 島田徹)
2015/07/02 17:05