6月15日、水戸はJリーグに明治安田J2第18節・C大阪戦(1△1)の判定に対する質問書を提出した。問題となったのは45分のシーン。鋭いカウンターから鈴木雄斗がミドルシュートを放ち、GKがボールをこぼしたところ、走り込んだ岩尾憲がゴールに押し込んだが、岩尾はオフサイドポジションにいたとしてオフサイドの判定が下された。しかし、映像で見る限り、鈴木のシュートの際、岩尾のポジションは明らかにオンサイド。水戸にとって悔やまれる判定となった。「我々としてはあのシュートは『オンサイドだった』という認識。みんなで戦って勝ち取ったゴールだっただけに悔しい思いがすごく強いです」と小原光城強化部長は振り返る。
質問書を提出した理由について、「勝ち越しできなかったのは自分たちの力なので、ジャッジのせいで勝てなかったとは思っていない」と小原強化部長は前置きをしつつ、「我々にだけではなく、Jリーグ全体でゴールに関わるミスジャッジが続いている。それは日本サッカーにとってよくない。何か対策を考えないといけないと思いますし、そのために我々が協力できることは何でもするという意志を伝えるために提出させていただきました」。すでにJリーグから返答は届いているが、「内容に関しては伝えることはできない」(小原強化部長)とのこと。
水戸はJ2第2節千葉戦(0●2)でオフサイドの判定を見逃されてゴールを決められており、シーズンの半分も終えていないのに、ゴールに関わるミスジャッジをすでに2つ経験したこととなる。「ゴール」はサッカーの醍醐味であり、そこでのミスジャッジは試合の魅力を大きく削ぐこととなる。再発防止へ、Jリーグ全体で取り組んでもらいたい。
(水戸担当 佐藤拓也)
2015/06/19 13:10