20日に行われたゲーム形式の練習では、ボランチの一角に入った加藤大。カウンターから、うまくゴール前に抜け出した山本康裕を見逃さず、正確なパスでゴールをアシスト。FKでも、山本との連係から大井健太郎のゴールを演出した。「康裕くんがいい距離感でいてくれるので出しやすかった」と話す表情には、自信が漂う。
シーズン当初は、ボールを持ってからの状況判断を課題に挙げていた加藤。だがいまは「一番いいところが見えている」と手ごたえをつかんでいる。うまくピッチ全体を見渡せる位置にボールを置くよう意識することで、視野は広がり、出しどころの選択肢も広がったという。もともと精度の高いパスは、さらに研ぎ澄まされている。
第10節・山形戦では、途中出場から成岡翔の決勝弾をアシスト。その後の2試合も途中出場を続けているが、「点に絡めないと仕事をこなせたとは思っていない」と、結果にこだわる。得点力不足に悩むチームの中で、そのプレーに期待が懸かる。
(新潟担当 野本桂子)
2015/05/21 07:00