(写真説明)「踝あたりが一番削られていてヤバイです」という伊東純也
ドリブルの技術とスピードの両方を高いレベルで持っている選手は少なく、組織で相手の守備を崩せなくても、一人で抜いて守備のバランスを崩せる選手は白いツバメみたいに貴重。
甲府の加入1年目の伊東純也(神奈川大卒)はその貴重な人材で、彼がドリブルで仕掛ければ山梨中銀スタジアムは沸く。ただ、伊東の足にはその代償となる傷跡が勲章のように何箇所も刻まれている。フェイントのスピードと連続したボールタッチに幻惑されたディフェンダーが出した足が伊東の足首や脛を削る。
それでも致命的なけがを負わないでやれているのは並ではない証拠。ただ、スマホみたいに小さなレガースを使っているので、「もっと大きなレガースを使えば?」、「マラドーナみたいにアキレス腱も覆うやつ使えば?」というと、「できたらつけたくないくらい」という。これがドリブル職人の感覚なのだろうか。フェアプレーの励行をお願いします。
(甲府担当 マツオジュン)
2015/05/19 20:03