◆コラム
柏が披露した、痛快な勝ち上がり
まずACL本選の出場権を掴むまでの展開が劇的だった-。去年の柏は第27節の9位から、怒涛の7連勝で急浮上。最終節(第34節・新潟戦/2○0)の後半ロスタイムに鈴木がゴールを奪ったことで鳥栖と勝ち点、得失点差で並び、総得点で上回って4位に浮上した。さらにG大阪が天皇杯を制したため、繰り上げでACLプレーオフ出場権を得た。
本選出場を懸けた一発勝負の2月のチョンブリ戦(3○2)も、延長戦までもつれ込む激闘。115分にレアンドロが決勝ゴールを挙げ、柏は生き残った。
本選に入ると、いきなり優勝候補の全北現代と対戦し、3バックの守備的な戦いでスコアレスドローに持ち込む。第2節はビン・ズオンに5-1で危なげなく勝利。第3節・山東魯能戦(2○1)は後半ロスタイムにDF輪湖が決勝ゴールを挙げ、勝ち上がりに大きく前進する。つづく山東魯能戦(4△4)こそ勝ち切れなかったが、第5節(3○2)は前半で3点を奪う会心の展開で全北現代に勝利し、首位通過を確定させた。
この痛快な勝ち上がりは、どこまで続くのだろう?柏が世界へ飛翔するためにクリアするべき相手はあと4チームだ。
◆マッチプレビュー
ACLを意識付けられた、”あの試合”以来となるアウェイの水原三星戦
柏が水原W杯スタジアムに乗り込むのは、13年4月3日の”あの試合”以来である。柏は6-2と勝利を収めたのだが、モフセン・トーキー主審が水原三星に4つのPKを与え、相手がそのうちの3つを失敗するという異例の展開だった。その試合で2ゴールを挙げた工藤は、「あの試合からACLはどんな状況であれ、どんな笛が吹かれようと、しっかりプレーするということを意識付けられた」と当時を振り返った。
リーグ戦を見ると、柏は3試合連続で無得点という不本意な状況にある。しかし”形”が崩れているわけではなく、何よりACLでの韓国勢との戦いで、柏は十分な成功体験を積んでいる。もちろん吉田監督が就任した今季と昨季までの違いはあるが、敵地での過ごし方、対戦相手の分析といった経験値はチームの強みだろう。加えて全北現代とのホーム戦(3○2)を見れば分かるように、激しい球際を前面に押し出す韓国のスタイルを、柏はあまり苦にしない。食い付かせて逆を取る技術、連係ががチームに備わっているからだ。
柏のACLに懸ける思いは、チームの日程調整を見れば分かる。前節のJ1・1st第12節・湘南戦(0△0)は、今季のホーム戦5試合目で3度目の平日開催。当然ながら集客への悪影響があり、入場料収入も減る。しかしこの結果、柏は中4日でラウンド16第1戦に臨むことが可能となり、国内でのリーグ戦後、中2日の水原三星に対してアドバンテージを得た。工藤は「チームがしっかりとした日程を組んでくれたから、非常にやり易さを感じている」と感謝を口にする。
もちろん韓国屈指の強敵とアウェイで戦う困難さは2年前も今も変わらない。しかしそれを乗り越えてアウェイゴールを奪い、勝ち点を持ち帰ってくることが、この試合のミッションだ。
(文・大島 和人)
◆AFCチャンピオンズリーグ生放送スケジュール
1回戦1stレグ
5月19日(火)19:15〜22:00 水原(韓国) vs 柏レイソル
日テレジータス 日テレプラス
5月20日(水)19:15〜22:00 FCソウル(韓国) vs ガンバ大阪
日テレジータス 日テレプラス
1回戦2ndレグ
5月26日(火)18:45〜21:30 柏レイソル vs 水原(韓国)
日テレプラス
5月27日(水)18:45〜21:30 ガンバ大阪 vs FCソウル
日テレプラス
スカパー!にて、日テレジータスもしくは日テレプラスにご加入の方は、27日(水) 18:45~ プロモチャンネル(スカパー! :CS100/プレミアム :Ch.599)で生中継をご覧いただけます
放送内容の詳細は日テレジータスのホームページ、日テレプラスのホームページをご覧ください。
◆視聴方法
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(BLOGOLA編集部)
2015/05/18 15:14