Jリーグの誕生日の翌日(16日)、唯一、選手として当時の所属クラブと同じ場所でプレーする永井秀樹は、心境をこう話した。
「サッカー選手として、Jリーグの選手として、光栄に思う」
あれから22年、当時からは現在のような状況を「全然(想像)できなかった」と言うが、その中でも、「一番想像できないのは、ヴェルディがJ2にいるということ」だ。44歳になったいまは、“あのころのヴェルディ”にできる限り早く戻れるよう、ピッチの内外でチームをけん引している。
鮮明な記憶を持つJの開幕戦は、ベンチに入れた喜びより、ピッチに立てなかった悔しさのほうが大きかったと振り返るが、もう一つ小さな心残りのようなものがある。「理想論で言うと、開幕ゴールはカズさん(三浦知良)かラモス(瑠偉)さんが決めていると、もうちょっとJの最初のページとしては良かったと思うけど(笑)。いまじゃ、マイヤーって誰という話になってしまうから(笑)。でも、懐かしい思い出ではある」
(東京V担当 石原遼一)
2015/05/16 13:58