今シーズンのJリーグで最初の監督交代劇の舞台となった甲府。シーズン途中での監督交代はクラブとしては2度目。残念なことではあるが、2勝9敗、3得点20失点・得失点差−17の最下位という結果は”残念”という、どうにでも解釈できる言葉で表現する範囲にはない。
昨年最下位だった徳島の第11節終了時の成績は1勝10敗で同じく、引き分けがゼロ。失点の多い甲府にとって負け試合を引き分けに持ち込む勝点1を一度も取れていないということは、圧倒的に弱いということ。でも、戦力はそうじゃない……。第11節が終わって15位・仙台との勝ち点差が4ポイント差なので、「もう少し我慢してもよかった」という意見もあるが、昇格組の松本、湘南に無得点で連敗したことで判断に迷う要素は少なくなった。難しいオファーを引き受けてくれた樋口靖洋監督との別れは辛いが、専用スタジアム建設の機運を醸成するためにはJ1の椅子にしがみつけないといけない現実がある。残念……。
(甲府担当 マツオジュン)
2015/05/15 13:40