三浦龍輝の柏加入が13日に発表された。GKながらスイーパーのように位置取りで最終ラインの後方をカバーし、ビルドアップに絡む変わり種の守護神だ。彼が小中とプレーしていた町田JFCは小林悠、大前元紀を輩出した技巧を重んじるクラブチーム。「小学校まではFWをやっていて、中学校のときもGKなのにドリブルの練習をひたすらやらされた」(三浦)という中で、独特のプレースタイルを築き上げた。相手に食い付かせてパスを出す、逆を取っていなすのもお手の物で、吉田達磨新監督のスキルフルなサッカーにあって、生きるタイプだろう。
しかし高校(FC東京U-18)、大学(明治)と全国レベルの強豪で活躍しながらも、GKとしては低い身長がネックとなり、3クラブの練習に参加したものの内定は得られていなかった。「権田くん(権田修一)をずっと間近で見てきて尊敬している。一緒にやりたいという気持ちがあった」という古巣・FC東京への帰還もならなかった。
今年1月には「区切りを付けて」(三浦)、16年度の新卒採用に向けた就職活動も開始していた。しかしGKが3人態勢で、負傷者の出ていた柏が練習参加のオファーを出し、2月上旬から合流していた。
父・恒守氏(旧姓・山岸)は、アルペン競技の技術系で日本一になったこともあるという名スキーヤー。しかし彼はサッカーを選んだ。利き足は右だが、手は「右利きだけど両方投げられる。箸は右だったり左だったり。書くのは右」(三浦)とのこと。
身長の登録は181㎝。高校のときから4㎝、大学のときより2㎝大きくなっている。「それが本当に伸びています! メディカルチェックのときに測ったら、大学1年生のときから伸びていた」と、三浦は自らの“成長”を誇らしげに語っていた。(柏担当・大島和人)
(BLOGOLA編集部)
2015/02/15 20:20