30日にJ1プレーオフ準決勝・山形戦に臨む磐田は29日、練習場で最終調整を行った。
プレーオフの規定上、ドローでも決勝戦へ進めるリーグ戦4位の磐田だが、「そこまで意識しないでやっていきたい」と名波浩監督。「時間の経過とともにそういうことも計算していかなければいけない」と前置きした上で、「リアクションサッカーは見せたくない」と言い切った。
9月下旬の監督就任から約2カ月。選手と密にコンタクトを取り合い、必要に応じて意見を吸い上げてきた。左SB・宮崎智彦のボランチ起用、ボランチ・フェルジナンドのFW起用といったコンバートはその最たる例。
大一番を前にしても、“対話路線”は不変だった。試合前日はセットプレーを確認することが恒例となっているが、この日は雨のため回避。練習前にキッカー・駒野友一とコミュニケーションを取り、「ボールが重くなるし、負担を考えて」と練習メニューの変更を決断した。
こうした“柔軟性”を持ちつつ、紅白戦では厳しい活を入れることもある。『いいものはいい。ダメなものはダメ』と言える指揮官に支えられ、練習場の空気は徐々に変わりつつある。あとは結果が欲しい。
(写真)アップ中にパスミスしたポポにボールを返す名波浩監督
(磐田担当 南間健治)
2014/11/29 20:59