優勝の可能性を残して迎えるホーム最終戦、浦和戦。言うまでもなく大一番だが百戦錬磨の播戸竜二は至って冷静だった。「こういう試合を毎年、経験していかないと選手としてはダメだと思うけど自分は経験してきてるからこれが当たり前」と圧倒的な経験に裏付けされた自信が揺らぐことのない播戸の姿勢を生み出している。「ホーム最終戦を勝って終わりたい。その方がJリーグも面白くなるし、世間的にもいいでしょ(笑)」とJリーグ全体のことを考える余裕すら見せていた。
鳥栖が優勝する可能性は統計学で出た数字では約1.3%。奇跡とも言える数字だが播戸は「ほな、その1.3%に懸けてみようか(笑)」と笑いながら話す。しかし、優勝という言葉を意識はしていない様子。「追いかける立場という意識じゃなくて1戦1戦勝っていかないと先は無い。明日、負けたら柏に抜かれる可能性だってあるし、何も考えなくていいんじゃない?明日の試合を見て、その次、どうなるかやと思う」と播戸はあくまでも目の前の試合だけを見据えている
(鳥栖担当 杉山文宣)
2014/11/28 17:00