昨季まで甲府でコーチを務めた渋谷洋樹監督にとって、今節対戦する広島の柏好文はかつての教え子にあたる。甲府時代にウイングバックにコンバートされ、現在は広島で主力となった柏について、渋谷監督は「ドリブルで一人、二人とはがせる選手はなかなかJリーグにいない」と評している。
その中でも特に警戒しているのは、柏の尽きない体力だ。「[3-4-2-1]のウイングバックは上下動で体力がないとできないというところで、彼は体力が90分間落ちない。だから後半にドリブルが効いてくる。それが彼の強み」。ともに戦ったからこそ、その脅威を明確に意識している。
その柏を含め、攻撃陣にタレントをそろえる広島を封じ込めることができるかは今節の焦点の一つだ。ここ2試合は複数失点を喫しているだけに、指揮官は「最後までボールに対して集中して、粘り強くできるかが大切」と手綱を締めた。
(大宮担当 片村光博)
2014/11/01 07:00