15日に行なわれたベトナム代表との練習試合は3-4で敗戦。一時は三根和起の2得点などで3-1とリードするも、控え選手を全て投入した後に負傷者が発生し、10人で戦った終盤にレ・コン・ビン(前・札幌)の2得点を含む3ゴールを奪われた。
先発したGK山田元気は試合後、「向こうは国際試合のメンタルで戦ったけれど、うちはいつもの練習試合のメンタルだった」と語った。ベトナム代表は、11月22日から行われるAFFスズキカップ2014に向けての直前合宿で来日しており、この試合でもミスに対して激しい声やアクションが飛ぶなどモチベーションは高かった。
試合後の円陣で、森下仁志コーチからも同様の指摘があったという。それを聞いて山田が思い出したのは、昨年のU-19日本代表・スペイン遠征だ。山田が出場したのはクラブチームとの試合だったが「それでも代表の重みを感じながらゴールを守った。それを試合前に気付けなかった」(山田)と悔しさをにじませている。
これは山田に限ったことではない。例え練習試合であっても、アピールの場がここしかない選手は全てを出し切らなければならない。そうした思いを強く感じたベトナム代表との試合だった。
(京都担当 雨堤俊祐)
2014/10/17 07:00