来季の加入が内定している大阪桐蔭高の久保田和音が、今週から鹿島の練習に参加している。この日は、2時間に及ぶミーティングのあと、トレーニングに参加。サイドにいるフリーマンからのクロスで得点を狙う戦術的なミニゲームに加わると、狭い局面でも慌てることなくパスを散らし、非凡な才能を垣間見せた。
「最初は緊張しました」という久保田。小笠原満男、本山雅志、中田浩二といったベテラン勢から「積極的にやりたいことをやれ」といった後押しを受け、少しずつ自分のプレーができるようになったという。
「楽しいです。まわりの選手があれだけレベルが高いと楽しい」。そういって目を輝かせた。ただ、プロの中に入ると一際目を引く線の細さ。トニーニョ・セレーゾ監督からは「飯を食え」という指令が出たそうだ。
「少しでも体を作りたいです。あとはパス&コントロール、シュートの質をあげていかないといけないと思います」。プロ入りまであと数ヶ月。課題はハッキリ見えていた。
(鹿島担当 田中滋)
2014/10/16 07:00