第33節の岐阜戦では2点リードされる展開から後半に3点を奪って逆転勝ち。これについて小野剛監督は「開幕前の立ち上げから大事にしてきた、苦しいときこそバラバラにならない、チームとして諦めずに戦うというスピリット、メンタリティが成長してきた成果。今まで土の中で育っていたものが、表に出てきたということだと思う」と話す。
逆境や困難と思えることをいかに跳ね返すか、というテーマは、チームが始動した1月末、阿蘇の山中で実施したフィールドワークの時にも与えられた試練。この時も選手たちそれぞれが、仲間を信じて力を合わせていくつもの課題をクリアしたが、そうした経験がシーズン終盤にきて生かされていると言える。
残り9試合で、6位・大分とは勝点差8と、順位こそまだ一気に上げてはいないが、プレーオフ圏進出の可能性も現実的な範囲にある。ここから、宝刀のチーム力と一体感が試される。
(熊本担当 井芹貴志)
2014/09/26 17:22