槙野智章選手があらためて浦和に完全移籍した理由について語ってくれました。4日、浦和は槙野選手を完全移籍で獲得したことを発表。最終節の名古屋戦のヒーローインタビューで浦和残留を宣言していた槙野選手でしたが、これで正式に来季以降も浦和でプレーすることが決まりました。
浦和残留の決め手について槙野選手は、「ストロングポイントを一番生かせる場所だと思ったから」とコメント。「周りの反対」もあったようですが、「しっかり考えた結果」とのこと。「試合に出られない状況が続いたし、ストロングポイントを消されてしまった。それが選手の幅につながるかもしれないけど、評価されていたはずの部分が生かせなかった」ケルンよりも、浦和でプレーする方が自身のためにもなると判断したようです。また、「選手、フロント、サポーターから必要とされるのは幸せなこと」とも話していました。
ちなみに、浦和との契約の際には「背番号10を希望した」という槙野選手。「昔からの憧れだし、広島時代から希望していた」番号。そして「スリッパにも入れているし」と、名前とともに「10」と書かれたスリッパを見せてくれました。しかし、ご存じの通り、浦和の10番はマルシオ・リシャルデス選手がつけています。槙野選手も「空き番号じゃないし、厳しいかな(笑)」と希望はしたものの諦めムードでした。
背番号がどうなろうと、槙野選手が来季でプレーすることは浦和にとって非常に心強いこと。“残留”ではありますが、今季はレンタル移籍であり、浦和を去る可能性もあったことを考えれば、来季に向けた“補強”の1つ目の成功とも言えるのではないでしょうか。
(浦和担当 菊地正典)
2012/12/07 00:53