古田寛幸の実戦復帰の準備がようやく整った。8月10日の第26節・熊本戦で全治4週間のけがを負って離脱していたが、先週から全体練習に合流。コンディション調整につとめてきた古田は、「久しぶりの試合だから試合勘はどうかわからないけど、コンディションは大丈夫」と不安と期待が入り交じった心境を語ったが、チームにとって古田の復帰は大きなプラス材料だ。
タテへの推進力ある攻撃を武器にするチームにとって、機動力のある若き才能は降格圏脱出に必要な切り札となる。その大きな期待を感じてか、離脱した時は「悔しさがあった」と吐露する古田だが、「自分が離脱している間、試合を(ピッチ外から)俯瞰で見ることができたし、自分ならこういうプレーをしたいとか、ここで変化をつけたいとか、いろいろ考えながらイメージすることもできた。だから離脱していた時期も決して無駄な時間ではなかったと思っている」と気持ちを前向きに切り替えている。
20日に控える今節の相手は自動昇格圏内を走る難敵・松本だが、「自分がやるべきことを全うするだけ」とその真っすぐな眼差しに曇りはない。
(讃岐担当 松本隆志)
2014/09/19 07:00