清水時代には選手として、そして指揮官として「静岡ダービー」を経験してきた長谷川健太監督にとって、ダービーは特別な一戦だ。
「勝ちたい一戦でもあるが、負けられない試合でもある」とその責任の重さを自覚するJ1・100勝監督は、ホームでは初となる大阪ダービーに挑む。低調だった春先の対戦(J1第7節/2△2)とはすっかりリーグ戦での立ち位置が変わったものの、長谷川監督は二度目の監督交代という「劇薬」を口にしたライバルチームを警戒する。
「アカデミー出身の選手が多いので大熊(裕司)監督のやり方を昔から理解しているのも有利な点。タレントは元々いるチームで、やり方がはっきりして動きに澱みがない」と、J1第23節で柏を下したC大阪を評価している。
天皇杯(4回戦/3○1)とリーグ戦(J1第23節/1○0)で広島を下した際には、中盤をダイヤモンド型にする新布陣を披露。監督の采配がズバリ的中した恰好だが、「両監督にとっても負けられないという思いが働く」一戦で、どんなタクトを振るうのかも楽しみだ。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/09/17 19:51