愛媛は前節(水戸戦0△0)で連敗を止めたものの、愛媛らしい攻守両面でのアグレッシブなサッカーはここ数戦、成りを潜めたままだ。
そんな中で、31日に行われる今節・大分戦は「戦う気持ちが必要」(石丸清隆監督)になる。チーム内でそんな闘争心を人一倍表現しているのが村上佑介だ。村上は日常的には爽やかな好青年だが、DFでありながら積極的に攻撃参加をするアグレッシブなプレースタイル同様、気持ちの面でも闘志を前面に出してチームメイトを鼓舞し、時には叱咤もいとわない。「(仲間を)奮い立たせるというより、自分は負けたくないだけ」と、勝負にこだわる性格はさすが“村上水軍の末裔”だ。
「前節でも引き分けで良いという雰囲気が出ているのが嫌」と声を荒げる場面も見せた。「自分はそんなに上手い選手ではないので、そういった気持ちの部分や走ることでチームに刺激を与えられれば。でも、自分もカッカしてしまうタイプ。それがチームにとって悪い方向に出なければ良いんだけど」と自分の感情だけでなく、きちんとチームへの影響に対しても気を配る。村上佑の血気盛んな熱い気持ちがチームに良い形で伝染すれば、きっと愛媛らしいアグレッシブなスタイルが取り戻せるはずだ。
(愛媛担当 松本隆志)
2014/08/30 07:00