5試合連続先発中の中村英之。第24節・岡山戦(△2-2)から、3バックの中央で守備陣を統率してきた。
サッカーを始めた頃はFWだったという中村だが、小学校、高校、大学と年を重ねるにつれてポジションを下げていった。そしてDFになってからの楽しさは「自分の思い描いたとおりにボールを奪えたとき」なのだという。空中戦の強さはもちろん、聡明で頭脳的な守備こそ背番号34の真骨頂だ。
しかし現在のチームは失点を抑えるためマンツーマン守備を採用しており、先述の楽しみや自身の持ち味を出しにくい状況にある。それでも中村は「まだまだうまくなりたいし良い経験」と捉え、何よりもDFとしての宿命、結果を強調する。
「89分抑えたとしても、失点すればDFは評価されない。辛いところもあるけど、それは僕がサッカーを辞めるまで突き詰めてやらないといけない部分」
1つのゴールが高評価に転じることもあるFWに対してDFは難しい立場だが、だからこそ最大の目標はいつも無失点。そのことを問われた中村は「もちろんそうです」と、静かに今節・東京V戦を見据えた。
(岐阜担当 村本裕太)
2014/08/27 19:30