モノが違う。傍目にもそう映るのだから、実際に肌を合わせた選手は、なおさらそう感じるのだろう。
「別格。本物の天才ですよ!」
岡根直哉はどこかうれしそうに、清水時代の先輩である小野伸二のことをそう評した。「同じピッチでプレーするのが楽しみ」と再会に胸を躍らせていたが、もちろん勝負は別物だ。本物を間近で見たからこそ、その対応策はある程度イメージできている。
「難しいボールもダイレクトで出せる。トリッキーというか技術がしっかりしているし、周りが見えているからだと思う。伸二さんを潰さないと、ちょっと想像できないところに、タイミングが合えば一発で入れ替わられるパスが来る。味方もそれを信じて走っているので、予測して対応しないといけない」
昨季もウエスタン・シドニーに在籍していた小野と対戦した岡根。栃木で試合出場を重ね、その頃から成長した姿を見せられるか。“クラッシャー”と“クラッキ”のバトルに注目だ。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/08/23 16:18