神戸戦でチームの完封勝利に貢献したのが、近藤直也選手と増嶋竜也選手のセンターバックコンビでした。特に、J屈指の空中戦の強さを誇る田代有三選手を抑えたことで、柏はチームとして優位に立ちました。そのことについて本紙でもコラムで触れていますが、ここで近藤選手に伺ったこぼれ話を1つ、ご紹介します。
――田代選手を抑えた秘訣(ひけつ)は?
「最初から田代くんの横にぴったりと付くようにした。そこであまり飛ばせないようにして、最後に頭を出す感じ。田代くんは助走を付けて(ハイボールに対して)タイミングよく飛ぶ選手だからね。初めてそういう対応をしたけれど、なんとかうまくいったかな」
――ACLで各国のハイタワーと競り合った経験も生きた?
「まあ、アイツ(蔚山(うるさん)FWキム・シンウク 196 cm)に比べれば、ね。アイツは少し飛んだだけで競り勝たれちゃう。それに相手攻撃陣と同数での対応になって厳しかったから。今回は少し違ったけどね」
と、そんな話をしていたところで澤昌克選手が横を通りすがりました。「ドゥー(近藤選手)、試合前に言っていた通りに抑えたよね」と、勝利の殊勲者をたたえたと思ったら、さらに加えて一言。
「まさに、ドゥー言実行だね」
しっかりオチを持っていった、澤選手なのでした。
(柏担当 田中直希)
2012/11/28 08:17