11日、C大阪は、ドイツ1部シュツットガルトとの契約を満了したカカウと、完全移籍での契約合意に達したと発表した。翌12日、練習場にてマルコ・ペッツァイオリ監督に話を聞いた。
─カカウ選手との契約は監督のリクエスト?
「もちろん推薦はしたけど、リストに何人かの名前がある中で、チーム全体で決めたこと。社長、強化部長も含めて、皆で話し合って決めた」
─約2ヶ月間、指揮をして、FWが必要という判断に至った?
「素早くチームに馴染むためにはどんな選手が必要かと考えた上で、彼を選んだ。彼の人格なら、チームによいモノをもたらしてくれると思った」
─2012年にひざの靭帯を断裂する怪我をしてから2年間、記録上では得点数は少ないが、不安はない?
「問題ないと思っている。昨季も後半戦は常にプレーしていたし、スタメンとして、存在感を示していた。彼には経験があるし、何よりチームを引っ張ってくれる選手。若い今のセレッソには、そういう選手が必要だと思った。シュツットガルト時代にも、うまくいかない時期に、彼はいろいろな選手と話をしてチームを立て直す役目を果たした。そういう意味でも、いまのセレッソに適切な選手だと思う」
現在、C大阪はリーグ戦19試合で19得点と深刻な得点力不足に喘いでいる。さらには、フォルランとコミュニケーションの取れる外国籍選手も今夏に移籍した。そういったチーム事情の中、今週中にも合流予定のカカウがピッチ内外で救世主となることができるか。注目される。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/08/12 14:36