今週のトレーニング中、練習場にはW杯で聞き慣れたある有名選手の名前が飛んでいた。その名前は、ドイツ代表の“エジル”。声の主である曺貴裁監督は「エジル走れ! エジル!」と、ある選手に向かって叫んでいた。
その選手こそ、けがからの復帰を目指し、今週からチームに完全合流した大竹洋平だ。曺監督は「あいつは左利きだし、プレーも似てるでしょ」とエジル呼びの理由を説明。大竹も「そこを目指せと言われている」と、エジルのプレースタイルにヒントを得ているようだった。
実戦感覚の練習にも参加し始めた大竹は「ボール感覚やフィーリングは悪くない。あとは体力的なところ」と話し、指揮官も「あとはゲームを重ねていくだけ。もう少しだと思う」と順調な回復具合を喜んだ。
焦りは禁物だが、大竹の復帰は徐々に近付いている。
(湘南担当 林遼平)
2014/08/07 19:01