C大阪はリーグ前半戦を15位で折り返した。今季の目標からすると、満足できる順位でないことは確か。ただし、「1試合ずつ戦い続けていくしかない」(新井場徹)と下を向いている選手はいない。「8月はゴールを目指すための攻撃を突き詰めていきたい」(マルコ・ペッツァイオリ監督)と、30日の練習では各選手が貪欲にゴールを狙いにいく姿が印象的だった。
その中の一人、前節、先発から外れた杉本健勇は、28日のG大阪とのステップアップリーグ戦では感情をむき出しにする場面もあった。「自分の中での葛藤もあるし、チームが勝てていないこともある。チームが負けている中、自分がゴールを決めれば勝てる、という状況に、責任を感じている」と話す。
ペッツァイオリ監督は、「8月はチームとしてもっと成長していかないといけない。プレスを掛ける、切り替えを早くする、コンパクトにプレーする、ということに少しずつ馴染んできたと思うが、ボールを持ったときの内容、失ったときの内容を掘り下げていきたい。攻守の切り替えをもっと早くして、切り替えた後の質にもこだわっていかないといけない」と“成長”をキーワードに挙げた。
互いに勝利から遠ざかっている新潟との今節。浮上のきっかけにできるのはどちらか。C大阪にとって大一番となる。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/07/30 19:50