前節・熊本戦を2-1で勝利した湘南。得点はともにセットプレーによるモノだったが、特に2点目に関しては「ボールと人が動く」素晴らしいサインプレーによる得点だった。
その得点につながるCKのキッカーを努めた岩尾憲は、65分という時間だったにもかかわらず、「あのサインプレーはやると決めていた」と話し、緊張感はなかったのかという問いに「緊張というよりは、『ここで変なミスはまずいな』と集中していた」とそのときの心境を話した。
その後、菊池大介が素晴らしいシュートを決め、これが決勝点になった。岩尾は「練習でもあまり決まらないですよ。やっているほうもそんなうまくいく? という感じでした(笑)」と自分たちも驚くほどのゴールだったという。そして、そのプレーのとき、ファーサイドに入った選手たちがまったく動きを見せず、決まった直後に驚きの表情をしながら祝福していたことについては「あれは問題だと思います(笑)」と冗談混じりに振り返っていた。
今季、多くのセットプレーから得点を奪っている湘南。また今回のような変わったセットプレーがいつか飛び出すかもしれない。
(湘南担当 林遼平)
2014/07/24 19:28