複数得点がなく、決定力が課題だった山形が前節奪った6ゴールについて、チーム内の受け止め方は冷静だ。「栃木戦が6-1だから特別サッカーが良かったということではない。(その前節、0-1で敗れた)大分戦だって匹敵するぐらい良いゲームをやってる」と石﨑信弘監督。つまり、大分戦から栃木戦にかけて、内容が急に改善したわけではないということ。石川竜也も「最近はどの試合もたくさん取れるチャンスが増えてきている」と、着実な成長に目を向ける。
勝敗で一喜一憂できるのがサッカーの醍醐味だが、チームがどれだけ力を付け、成長を続けているかは、試合のスコアだけでは量れない。石﨑監督は「0-1で負けてショックを受けるんじゃなしに、6-1で勝ったからというので天狗になるんじゃなしに、やるべきことをきっちりやっていかなきゃいけない」と、あらためてチームの方向性をブレることなく継続していく意志を示していた。
(山形担当 佐藤円)
2014/06/12 19:20