31日の第16節・福岡戦は、札幌が厚別公園競技場で行う今季最初のホームゲーム。「厚別での初戦なので、良い結果を出したい」と財前恵一監督は意気込んでいる。
同スタジアムは、特有の強風が吹くため、不慣れな選手が戸惑うことも多々あるが、今季新加入の金山隼樹は「気にしない。相手も同じ条件だし、僕は昨季一度ここでプレーしているので、言い訳はできない」とキッパリ。そしてこのスタジアムにはある強烈な思い入れもある様子だ。
「昨季は厚別で札幌に0-1で負けたのですが、レ・コン・ビン選手に点を取られてしまったんです」。
“ベトナムの英雄”として知られるビンは注目選手だったため、J2の試合ながらその得点シーンはTVの全国放送で何度もリプレーされたほど。そのたびに悔しがる自分の姿も映し出されたのである。
「かなり悔しかったのを覚えている」と金山。しかし、こう続けた。「今回はあのアシストをした前田(俊介)さん、シンヤ(上原慎也)さんが味方にいる。それに厚別の熱いサポーターが今度は自分を応援してくれるので、頼もしい限りです」。
勝てば今季初の連勝となるため、「大事な試合」と守護神は福岡戦に向けての決意を語った。
(札幌担当 斉藤宏則)
2014/05/30 21:52