練習後、取材エリアの前で立ち止まり、「今日は僕に取材ないですか?」と逆オファーしてきたのは、“栃木の闘犬”こと菅和範。残念ながらこの日、取材陣からオファーは届かなかったが、今季初先発した前節の札幌戦(2○1)に勝利したことで足取りも軽く、夏を先取りしたカラフルなパンツを履いて練習場を後にした。
そんな菅の魅力が詰まったプレーが札幌戦では見られた。リードされていた札幌は、反撃するために前田俊介を投入した。代わり端に菅は、前田にハードマークを敢行。警告を受けてしまうが、タイトな対応に前田は平常心を失った。
「(足がかかったのは)わざとではないですよ。ただ、気分良くやらせるとJ2トップクラスの選手だし、苦しい時間帯だったのでチャレンジしたい、とは思っていた。相手がイヤなことをすれば、勢いに乗れない。そこは意識しましたね」
相手の起点をつぶした菅は、求められている役割を理解し、地味だが効果的な仕事をこなした。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/05/04 19:07