前節の栃木戦(0●1)で初出場を果たした武田有祐。右SBに入ると、攻守において持ち味を十分に出した一方で、飛び道具“ロングスロー”も見事なモノだった。
武田のロングスロー誕生のルーツは、第4節・松本戦(0●5)に向けたある日の練習中にまでさかのぼる。松本・岩上祐三のロングスロー対策が行われていた最中、負傷の影響もあり、別メニューで調整を続けていた武田が突如呼ばれた。人数が足りずスローイン役に抜擢されたのかと思いきや、武田は見事なロングスローを披露。訪れていたファン・サポーターも「おぉー」と驚きの声をあげた。北野誠監督、チームメートからも「いいねー」とお褒めの言葉が飛び出し、ロングスロー対策から一転、讃岐の武器が一つ増えた瞬間となった。
「急に“投げてみろ”と呼ばれて驚いた。情報としては知ってくれていたとは思います、多分(笑)」。
武田のロングスローが得点につながるような場面はまだないものの、近い将来、ロングスローから得点が生まれるに違いない。
(讃岐担当 柏原敏)
2014/04/13 00:55