前節・讃岐戦、今季初出場初先発を果たした柴崎邦博は、「シンプルにプレーした」ことで完封勝利に貢献した。課題であるキックに関しても、ほぼノーミス。これまでは足元の不安定さがチームの流れを断つことも多かっただけに、一歩前進した。「やることをやり、楽しむ状況を作れれば、結果は出ると思っていた」。笑みを浮かべながら満足げに、柴崎は手ごたえを口にした。
巡って来たチャンスをしっかりつかみ、週末の松本戦でも出場が濃厚。今節、柴崎が対戦を楽しみにしているのが、静岡産業大の後輩である村山智彦と多々良敦斗だ。柴崎が彼らの3歳年上にあたるが、体育会系特有の上下関係はなかったという。
「あいつらのほうが神様みたいだった。村山なんてやんちゃで、オラオラ系だったから(笑)。多々良はおとなしかったけど、2、3年のときに成長してヘディングの強さを身に付けた。後輩には負けられませんよ!」
後輩へ柔らかな眼差しを向けつつ、先輩としての意地を見せる気概に満ちている。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/04/11 16:51