28日のトレーニングでは、重点的にシュートを意識したメニュー。その中で、ゴール前の混戦、インスイングのクロス、そして角度のない位置からニアの上角を狙うという3つのシチュエーションをローテーションするメニューに取り組んでいるときのことだった。
ニアの上角を狙う状況で某選手が思い切り放ったシュートが枠を外れ、グラウンド脇に咲いている桜の樹に当たりそうになった。この場面を見た小野剛監督は、「おい◯◯、惜しかったけど、桜の花は散らすなよ!」と笑いながら声をかけた。
ちょうど今週、グラウンド周辺の桜は満開を迎えており、春休みに入った子どもを連れたファミリー等、花見を楽しんでいる人も多かった。
そうした人たちへの配慮、という言葉に絡めつつ、「シュートは枠に飛ばせよ」という言外のメッセージを込めた小野監督の秀逸なひと言だった。
(熊本担当 井芹貴志)
2014/03/28 20:43