前節の敵地での大分戦。ピッチ最後方に立ったGK森田耕一郎にとっては記念すべきJデビュー戦となった。“Jデビュー”とひと言で言っても、この森田にとっての「Jデビュー」は多くのJリーガーのそれとは違う。このJのピッチに立つまでに約11年を要したからだ。
森田は高卒ルーキーとして2003年に仙台に加入したものの、在籍した3年間(05年8月からFC東京に期限付き移籍)で出場機会は得られず、05年限りでJリーグの舞台から去ることとなった。再びJリーグでプレーするべく、出場経験を積むために06年からはJFLの佐川急便東京SCに活躍の場を移したが、JFLでのプレーは一時の修行の舞台にはならず、気がつけば8年が経とうとしていた。
(讃岐担当 松本隆志)
2014/03/21 22:33