試合後のリカバリーで、誰よりも長い時間、長い距離を入念にジョギングするのは、増川隆洋だ。今季名古屋から加入し、最終ラインで存在感を見せている増川は、「練習は練習で。リカバリーはリカバリーで。20代後半くらいからですね。アンダーケアはしっかりやっています」という。
ある日の試合後のリカバリーでは、小川慶治朗と一緒に走っていた。「これくらいのペースで走りたいよね」(小川)と談笑しつつ、他の選手を大きく引き離しての独走っぷり。プロフェッショナルの鑑のようだ。
そんな増川も若かりしころは、やはり無邪気なプレーヤーだった。「若いときは、ノーアップでボールをバカンと蹴ってましたねえ」と、過ぎ去りし日を思い出して苦笑い。「オッサンなんで(笑)」の言葉を強調しつつ、34歳の増川は日々のクールダウンに熱を込める。
(神戸担当 小野慶太)
2014/03/12 22:19