今季から就任したバドゥ監督は、そのキャラクターでも注目を集めている。G大阪とのプレシーズンマッチの試合後にも、こんな出来事があった。
記者会見の席で報道陣からの質問が終わり、会見終了かと思いきや、バドゥ監督が手を上げた。
「私からも皆さんに質問があります。この中で京都の記者と(ガンバ)大阪の記者の数を知りたいのです。大阪の記者の方、手を上げろとは言いません。そっと頭を下げてもらえませんか?」とユーモアたっぷりの言葉を報道陣に投げかけた。
それに応えて何人かのG大阪を取材している記者が下を向くと、バドゥ監督は「1、2、3…」と指折り数えてから「ちょっと好奇心から数を知りたかったのです。みなさん、どうもありがとうございました」と笑顔で礼を述べて会見場を後にした。
試合直後に選手・コーチ陣が手をつないで、京都サポーターの下へ向かって挨拶を行ったのもバドゥ監督の発案だという。69歳の指揮官は、とにかく明るくて行動的だ。
(京都担当 雨堤俊祐)
2014/02/28 08:11