「はじめまして、アーノルドです」と日本語での挨拶から会見を始めたアーノルド監督は、「誠さん(手倉森誠前監督)と彼のいい仕事を尊敬しています。コーチングスタッフも含めて“ファミリー”という雰囲気を感じました。質の高い選手がそろっています」というチームの印象をコメント。そのうえで「仙台の街が誇りに思えるチームを作りたい。サッカーの試合で勝つことを通して仙台の人たちをハッピーにしたい」と抱負を語った。「Jリーグで勝ちたいのはもちろんですし、一貫性のあるフットボールを求めていきたい。いいスタイルでプレーすれば、結果はついてきます」という考えも持っている。
なお、昨年11月中旬に仙台を訪れた時点で仙台の多くのことを予習していたアーノルド監督は、この会見にチームカラーの金色のネクタイを着用して臨み、「ここでは牛タンを食べると聞いているので挑戦したい」とも語っている。東日本大震災の様子も、復興の中で仙台がどういう役割を果たしていたかということにも触れ、「地域と強く関わっていきたいとも思っています」と話した。
なお、アーノルド監督は選手としても広島でJリーグを経験している。そのときと現在のJリーグの印象を聞かれると、監督は「大きい違いといえば、選手の頃はまだ髪の毛があったことです」と冗談を飛ばしながらも、「日本のフットボールは非常に大きな発展を遂げています。あの頃は本田選手がACミランでプレーしているような状況は想像できませんでしたから」と語った。
(仙台担当 板垣晴朗)
2014/01/14 20:54