積極性が見たかった。それが正直な感想だ。0-0で進行していった試合で、最初交代が行われたのが76分である。相手の動きを見てから動きたい、そんな空気が両ベンチから感じ取れた。もちろん、選手交代の難しい試合展開ではあったと思う。そして双方の1回目の交代はどちらもバランスを維持したもの。リスクを冒しにくい状況ではあったが、だからこそ、どちらかが思い切った策を打ち、寒空の下で行われた試合を熱くしてほしかった。それが正直な感想だ。そして皮肉にも、試合のパワーバランスに変化を与えたのが、札幌DFのこの日2枚目の退場だった。
(札幌担当 斉藤宏則)
2012/10/23 10:23