18日、練習前のクラブハウスから大きな拍手と歓声が聞こえてきました。そう、この日はミハイロ・ペトロヴィッチ監督の55歳の誕生日。選手たちからは全体が赤、金の文字で「We are REDS」と書かれた推定4万円のストックがプレゼントされました。
しかし、選手たちからのプレゼントの話になると一変。「朝、練習前のミーティングで選手たちからきれいに包んだプレゼントをもらえた。何だろうと包みを外して見てみると、こんなに素晴らしいストックだった。飛行機にたとえるなら、前まで使っていた物がエコノミークラスだとしたら、これはビジネスクラスだ。今日のフットワークは軽かったよ」と破顔していました。
また、誕生日ということで祝われる側のペトロヴィッチ監督ですが、練習後には見学に来たサポーターだけでなく、われわれ報道陣にもケーキを振舞ってくれました。「われわれはサポーターに支えられて仕事をしている。選手にも常に言っていることだが、支えてくれるサポーターを幸せな気持ちにすることで返さなければいけない。私は幸運なことに、素晴らしい家族、妻と娘がいて、幸せな家庭を築くことができている。幸せな仕事にも恵まれている。この幸せをいろんな人に分け与えたい」というペトロヴィッチ監督らしい行動でした。
さらに「今シーズンもまだチャンスはある。前節の札幌戦は敗れてしまったが、まだチャンスはある。そのチャンスを掴むためにしっかり戦うだけだ。札幌戦で落としてしまったポイントをこれから取り返す」と話したペトロヴィッチ監督。「私にとって本当に良いプレゼントは、選手たちが良い試合、良いプレーをしてくれることだ」と話すと、まな弟子とも言える槙野選手は、「監督が欲しいのは誕生日プレゼントではなくて、タイトルもそうだし、日本に来て7年で最優秀監督賞が欲しいと本人も言っていたので、そういう形、物じゃないこともプレゼントしたい」と、ペトロヴィッチ監督のためにも優勝を目指すと気持ちを新たにしていました。
そのためにまずは20日に控える大事な2位・3位直接対決の仙台戦。選手たちは監督のために。そして監督、選手ともに支えてくれるサポーターのために。目指すはもちろん、勝点3です。
ペトロヴィッチ監督、お誕生日おめでとうございます!
(浦和担当 菊地正典)
2012/10/18 17:06