11日の天皇杯3回戦において、MF佐伯直哉選手が約1年ぶりの公式戦復帰を果たしました。ひざのけがに苦しみ続けた今季、佐伯選手が地道に続けてきたリハビリ、そしてトレーニングが報われたかのように、試合では素晴らしいプレーを見せてくれました。
佐伯選手本人もその試合を振り返り、「楽しかったですね」とコメント。「久々に試合の雰囲気を味わえた。実は試合前は、いつもに増して緊張していたんだ」そうです。
ひざの状況についても、「だいぶ状態は上がっていると思う。90分をこなしていくには、あの日のように実戦を長い時間やり続けることが大事。残りの試合数は少ないが、これで戻ってこれたという感じです」と話しています。
試合には0-1で敗れましたが、出場した選手たちは皆、「やっぱりJ1でやりたいとみんなが思った」といいます。「ほんとに、上がりたいですね」。しんみりと、噛み締めるように佐伯選手も述べていました。
また、今後に向けては、「まずはこのチームで昇格することしか考えていないし、それを達成するために日々の時間を過ごす。いままでもそうしてきたけれど、変えることなく、よりその意味の大きさを考えて、続けていく。あとはリーグ戦だけ。まず失点しないこと。前半、得点ゼロで終わっても、守備が崩れることなくいくことが大事だし、ちょっとのスキも作らず、与えず、逆にスキを突く。チャンスを作れていないわけではないので、そのチャンスを作り続ける。あとは、ファイトする。ボールの奪い合いのところで」と副将でもある佐伯選手は展望しています。
最終盤に、頼れるベテランが戻ってきました。
(東京V担当 田中直希)
2012/10/13 18:17