自己最多タイとなる18得点目を第24節の磐田戦で記録した佐藤選手は、クラブの1シーズン最多得点記録を持つハシェック選手の19得点を前に2試合足踏みとなりました。ただ、佐藤選手の調子が決して下降しているわけではありません。
第26節の名古屋戦では、森脇選手の劇的なロスタイム弾を導くボール奪取で貢献。“泥臭い守備”でゴールへの道筋を作り出しました。また、清水選手が奪った先制点も、中央へ詰めていた佐藤選手の“存在感”があったからこそ生まれた得点です。
先制点のシーンを佐藤選手はこう振り返りました。
「横に流してくれれば決められる位置にいたし、あのシーンはナラさん(楢崎選手)が横へのパスを相当意識していただろうって思う。(清水)航平がニアにシュートを打ったけど、そんなにいいコースではなかったんで本来のナラさんなら止められたはず。でも、多少なりとも重心が左に寄っていたのは、中へ折り返してくるという意識があったんだと思う。僕を意識させたことになるんで、それはそれでうれしいですよね。間接的にゴールに絡めたかなって思う」。
自身がスコアラーにならなくても、佐藤選手は守備や存在感でゴールを導いています。
もっとも、今季の佐藤選手は3試合連続のノーゴールはありません。第28節の鳥栖戦では自身のゴールを記録してくれることでしょう。
「今季は3試合ノーゴールはないから、次の試合で取りたいという思いもある。ここ2試合は自分にそんなに大きなチャンスがなかったんで、しっかりと引き出していきたい」と、佐藤選手は鳥栖戦への意気込みを話しています。
(広島担当 寺田弘幸)
2012/09/26 21:57