今節対戦する北九州との前回対戦(4月)では、相手のハードな守備に苦しめられて1-2で敗戦。選手の“イライラ”がプレーではなく、違った方向へ向かう反省を残しました。それから5カ月半。今節は、当時からの成長を示す場として城福監督は相当な気概を示しています。
「前回対戦では北九州の選手が特別に気持ちを出してきたが、今回もそうだとしても問題はわれわれだと思っている。われわれがそれに対してイライラして、サッカー以外のことにエネルギーを割くのか。そのエネルギーをすべてサッカーに還元するのか。チームためにそのエネルギーを注ぐのか。われわれが前回対戦からどれほど成長できたのかを証明しないといけない。気持ち的にも、北九州は目標を失っているわけではないし、中途半端に臨んで来ることはありえない。『もう1回、勝点3を取ってやる』という気持ちで来るはず。われわれは、いろんなことがあっても、そのエネルギーを全てチームのために注げるようにしないといけない。われわれは今まで悔しい思いをして克服してきたからこそ、今の積み重ねがあり、今の順位がある。もちろん、勝点1でも取りこぼしと言えるかもしれないけど、ほかのチームを考えてみたときに、16試合で勝点ゼロの試合がないというのは、メンタルの部分で成長していないと無理なこと。そんな簡単に何カ月も負けない試合を続けられない。僕らは昨年のFC東京や一昨年の柏みたいに、断トツの資金力や戦力があるわけではない。ということは、必ず何かが成長したわけで、そこの部分も成長したことを証明する試合にしたい」
6月13日のJ2第19節・水戸戦から無敗街道を続けて7月に首位に立った甲府。4月の北九州戦からどれだけ成長したのか。プレーの質もそうですが、メンタル面も問われることになりそうです。
(甲府担当 泰良和彦)
2012/09/21 23:26