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　ついに帰ってきました。負傷中だったヨンファン選手と本橋選手です。２９日、共に完全合流を果たすと、そろって３０日の紅白戦にも出場。この２選手の戦列復帰により、チームにはけが人がいなくなりました。

　思えば、今季はけが人に泣かされるシーズンでした（まだ終わっていませんが）。１人復帰すれば、また１人離脱……。８年連続でＪクラブを指揮してきた百戦錬磨の松田監督でさえ、かつては「こんなことは初めてですよね……」と頭を抱えていたほど。ヨンファン選手の離脱はまさにそう。全員がそろったと思った直後、６月の練習中に襲った疲労骨折のアクシデントは、そんな“負のスパイラル”を象徴するかのようなシーンでした。

　それだけに、今週の練習風景はある種、異様でした。ヨンファン選手と本橋選手の復帰により、練習場の隅で黙々と別メニューやリハビリに励む選手の姿はなく、紅白戦のメンバーが余るまでになりました。これで選手間の競争も一層高まるというもの。プレーオフ圏内、いや昇格を狙う栃木にとって、何よりの朗報と言えるでしょう。けが人のいない状況は、実に今季初です。