昨季のJ2昇格後、ホームでは初めてとなる逆転勝利を奪った千葉戦。終了直前の後半アディショナルタイムの逆転ゴールは、前半に同点ゴールを決めた鶴見聡貴のセンタリングを、森英次郎が左足で合わせたものだった。
鶴見は左サイドに流れて中央を見たとき、より正確なボールを上げるために「最初は(利き足の)右足でセンタリングを上げようと思った」という。しかし、「英次郎が良い感じで中央に入ってきていたので」と、タイミングを逸しないよう、左足でのキックを選択。低いボールは、中央に入っていた森の足元にピタリと合った。
森は「シュートも打っていたし、良いチャンスもあったので、ゴール前に入っていけば何かあると思っていて、良いボールが来て良かった。取りあえず枠に飛ばすことだけを考えていた」とゴールシーンを振り返った。ゴールの瞬間、森はベンチの控えメンバーのところに駆け寄り、スタジアムの熱狂は最高潮に。「どうにかして1点が欲しい試合展開だったので、すごくうれしい」。下位脱出への起爆剤になりそうな、劇的なゴールだった。
(鳥取担当 石倉利英)
2012/08/22 08:31