左ひざ前十字靱帯(じんたい)損傷の大けがを負い、現在はリハビリ中の山田直輝選手。16日はチームが練習中のグラウンドでウオーキングなどを行っていましたが、それを終えた後、ボールが集められたゴール前に行くと、左足をボールの横に置いて軸を取り、右足でちょこん。決してボールを使ったリハビリメニューではなく、ごくごく軽めでしたが、二、三度、こうしてボールを蹴っていました。
直輝選手は「あんなの蹴ったうちに入らない」と照れ笑いをしたかと思えば、「本当は蹴ったら怒られる」と今度は苦笑い。すでに室内でリハビリをやっており、これまでもグラウンドでウオーキングをやっていたそうですが、「みんなが練習している時間にやったのは初めて」だったそうです。
つい1カ月前は左ひざにサポーターを巻き、足を引きずりながら歩いていましたが、この日はすでにサポーターはなく、歩くのもかなりスムーズになっていました。普通に歩くことすら、ままならなかった期間が長かったこともあり、「当たり前だったことができることが、うれしい。階段を上り下りできるってすごい」と話していました。
まだまだ時間が掛かりそうですが、直輝戦は一歩一歩、復帰に向けて確かに進んでいます。ただ、今日ぐらいに軽くなら大丈夫でしょうが、くれぐれもボールを蹴って怒られないように。
(浦和担当 菊地正典)
2012/08/16 19:54