26日のC大阪の練習場に、日本代表・乾貴士の姿があった。
コンフェデ杯を戦い終え、昨日帰国した日本代表だが、乾は一晩明けたその日から体を動かすハードワークぶり。「冷やかしなら参加させへんけど、全力なら歓迎」(小菊昭雄コーチ)というチームの方針もあり、欧州がシーズンオフの季節は毎回のようにC大阪でトレーニングに励む乾だが、まさかコンフェデ帰国翌日から参加するとは思わなかった。
ランニングでは藤本康太の隣りを走り、全体練習後は柿谷曜一朗や楠神順平らとミニゲームやリフティングゲームを行った。クラブハウスに引き上げる際、「休みはいらないの?」と問いかけると、「ブラジルで休んでいましたから!」と一言。コンフェデ杯で出番がなかった悔しさ、サッカーに対する飢え、これからに懸ける思い、さまざまな気持ちがこの一言に詰まっていたように感じられた。
ところが、そんな乾に対して柿谷が、「今日一緒にやって思いましたけど、あの技術じゃブラジル戦にも出られませんわ(笑)」と傷口に塩を塗るまさかの一言。もちろん乾のいる前での発言であり、これは“柿谷流のエール”。二人の仲の良さがあらためて伝わってきた瞬間だった。
C大阪の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(C大阪担当 小田尚史)
2013/06/26 21:22