これまで彼にかかる攻撃の負担は少なくなかったはずだ。それでも守備にポストプレーに体を張り、シュートを打たなかった試合は一度もない。
前節・鳥取戦。壮絶なシーソーゲームに終止符を打ったのは、樋口寛規だった。左クロスを頭で叩き込むと、ため込んだ喜びが爆発。チームメイトにもみくちゃにされた。
「ようやく。とりあえずホッとしました(笑)」
「チームが勝てればいい」という思いは前提にあるが、FWとしてずっと欲していた移籍後初得点、いや“凱旋弾”だ。それも3-3に追い付いてからの逆転決勝弾だから、「1点は1点やけど、自分のゴールで勝てるというのは気持ち良いもの」(樋口)なのだ。そして何より、「久々に点を取る楽しさを感じられたので、もっともっと取りたいと思った」という。
18日の練習後、そんな樋口が帰途に就こうとすると、見学に訪れていたサポーターから、たくさんの拍手が送られていた。
岐阜の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(岐阜担当 村本裕太)
2013/06/19 19:47