元日本代表、松田直樹さんの一周忌にあたる8月4日、今節、松田さんが最後に所属した松本山雅と対戦する愛媛でも特別な思いを抱える選手が。横浜FM時代の後輩にあたるGK秋元陽太選手と、DF浦田延尚選手です。
二人にとって松田直樹さんは偉大な選手であり、頼りになる大先輩。今回、この一周忌のタイミングで松本山雅と対戦することに運命的なものを感じているようです。
その松田直樹さんへの思いを二人に聞いてみましたので紹介します。
秋元陽太選手
「(松田直樹さんは)すごく偉大な選手でしたし、ホントに学ぶべきものが多かった。今回、この機会に松本と当たるのは何かあるのかなと感じる。マツさんには成長した姿を見せたい。ホントにおとこ気があって、兄貴的な存在で、サッカーに対しての熱さというのはすごい人でした。ダメな時にはホントに怒っちゃうし、時にはけんかもするぐらい熱い人でした。でも、その反面、下の選手たちの面倒見が良くて、優しかった。一緒に試合をやりたかったし、同じJ2の舞台で対戦したかった。それはかなわないけど、学んできたものは多かったし、感謝の気持ちを持って臨みたい。自分たちは“松田直樹”を見て育って良かった」
浦田延尚選手
「去年、マツさんの(亡くなった直後の)試合で負けちゃっている。僕は試合があって葬儀に行けなかったんだけど、その試合で負けてしまって、悔しい思いや、申し訳ない気持ちを感じた。ちょうど日にちも一周忌ということで、マツさんに恩返しができるようなプレーをしたい。よくしてくれた先輩だし、目標としているところもあった。ホント、成長したところを見せたい。僕が横浜FMを退団する時とかはずっと一緒にいたし、時には厳しいことを言われたりとかしましたけど、いつもよくしてくれたし、良い先輩でした。(同じDFとして)見習う面も多かったし、プレー面の熱いところも学ばせてもらった」
しかし、二人は特別な思いを抱きながらも、当然勝負は別ものと割り切る。秋元選手は「自分たちが勝つことが重要。マツさんも勝負事には厳しい人だった。特別な思いはあるけど、僕は今愛媛の選手なので、この愛媛のために頑張ってやりたい」と、今季後半戦での初勝利を誓いました。
(愛媛担当 松本隆志)
2012/08/04 17:08