今季京都に加入したカン・ソンホが、北九州戦で初めて西京極のピッチに立った。大分時代に訪れた際は控え選手で交代出場のチャンスは訪れず、この日が「人生初の西京極」(カン)だった。
西京極の近くには母方の実家もあり、試合当日は親族が集まっての観戦だった。それだけに「悔しかったですね。同点になったとき、攻撃でもうまくいってなかったので慌ててしまうような雰囲気があった」と試合を振り返っている。
また、京都府出身で北九州の渡邉将基もプロとして初めて西京極でプレーした。カン同様、過去に訪れた試合では出場機会がなく、ピッチに立ったのは高校選手権・京都府予選の決勝以来。アウェイゴール裏には母校・桂高校サッカー部・約100人が集まり、北九州サポーターとともにチームを後押ししていた。
桂高校サッカー部・平井幹弘監督は「うまい選手じゃなかったが、当時から“俺はプロになる”と言っていた。よく夢をかなえた」と教え子の成長に目を細めていた。
(京都担当 雨堤俊祐)
2013/06/07 11:29